本作のPC版はEpic Games Storeで,Xbox One版は北米のみで販売されており,Nintendo Switch版がH2 INTERACTIVEから8月20日に発売される予定(関連記事)になっている。
本作は,主人公が取り残されてしまった遙か彼方の危険な惑星の環境調査と,そこからの脱出を目指す一人称視点のアクションアドベンチャーゲームだ。4GamerではPC版のインプレッション(関連記事)を掲載しているが,本稿ではPlayStation 4版をプレイして改めて感じたその魅力と,新たに追加された要素を紹介していこう。
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ゲームは,宇宙開拓が珍しくなくなった時代,星間探査を手がける業界4位を自称する惑星探査会社「キンドレッド・エアロスペース社」の新入社員となった主人公が,「AR-Y26」と呼ばれている未知の惑星に宇宙船で不時着したところから始まる。事前調査では無人だったはずのこの惑星に,なぜか多くの人工物があることが判明。ナビゲーションプログラム「エコ」によって会社に現状が報告されると,CEOであるマーチン・ツイードから直々に,その惑星の謎を調査する仕事を依頼されることになる。
とはいえ,このキンドレッド・エアロスペース社は,実態は真っ黒すぎるブラック企業だ。オンボロ宇宙船は着陸時に故障し,用意された燃料は片道分しかなく,さらに宇宙服以外の装備はほぼ皆無と,初っぱなから“調査どころではない”状態に置かれてしまう。かくして希望に満ちた(?)新入社員は,厳しい惑星環境と厳しいブラック上司という2つの敵と同時に戦いながら,惑星の謎を解明していくことになるのだ。
まずは,宇宙船が不時着した雪原をスタートし,惑星に広がる大自然と謎の遺跡の調査を進めていく。惑星の地形は,山あり,谷あり,洞窟あり,そして人工物のタワーありとバラエティに富んでいるが,前述のとおり用意された装備は皆無に等しいので,調査が進むごとにアンロックされる設計図を元に,宇宙服や武器といったの装備を作成したり,アップグレードしたりしていく。
装備の作成やアップグレードをするには,「シリコン」や「炭素」といったリソースを探索や戦闘で集めて,船内の「3Dプリンター」で出力するという流れになる。これにより,2段ジャンプやスキャン能力の強化,グラップルによる移動などが可能になり,惑星での行動範囲がより広がっていく。また,戦闘や経験値によって主人公が強くなることはないが,各地に隠されている「オレンジグー」と呼ばれる謎の物体を摂取することでレベルが上がり,ライフとスタミナが上昇する。
本作では,装備を作成したり,アップグレードしたりすることで閉ざされていた道が開かれていくため,これまで探索してきた場所にあったシークレット要素にアクセスできるようになっていく。そのため,「探索→作成→アップグレード→更なる探索」という流れができ,結果としてプレイヤーの強化が進んでいく。行動範囲が徐々に広がったり,見えるけど取れないといったアイテムが入手できるようになるのは楽しい。
フィールドは高低差のある立体的な作りになっており,飛んだり,跳ねたり,飛び越えたりといったアクション要素はかなり強い。その反面,戦闘はゲームの主役ではなく,どちらかと言うと探索やパズル的な仕掛けを解いていくことがメインになっている印象だ。なお,行動できるフィールドは広いが,ミニマップなどは用意されていない。とはいえ,クエストではマーカーを表示できるので,迷うことはあるものの目的地に辿り着くことはそれほど難しくはない。
今回のPlayStation 4版は,PC版の発売からある程度時間が経過していることもあり,新たな要素が追加されていたり,以前の不具合が解消していたりする。そのあたりもまとめておこう。
まず,一番大きな違いは,ゲームモードが追加されたことだろう。元々はシンプルなシングルプレイと協力プレイ(Co-op)しかなかったが,「オールドゲームマイナス」というモードが追加された。これはいわゆる“高難度”や“縛りプレイ”に近いもので,復活回数がライフ制という形で制限されており,クリア時またはライフを消費しきってしまうとセーブデータが消去されるモードだ。ライフの初期値は「3」なので,シングルプレイでは2回まではミスができるが,協力プレイではライフは共用される点も注意しておきたい。
またプレイ中は,タイムカウントが進んで時間が記録されるため,タイムアタックとして使用することも想定しているのかもしれない。
操作面では「スナップ・ターゲッティング」(照準追従)がオプションに追加され,敵を正面に捉えて[L2]ボタンを押すと,敵をロックオンするような動作が行えるようになっている。あらゆる場面で完璧に敵を狙い続けられるものではないのだが,これを使用することで,より簡単かつ手軽に敵が倒せるようになっている。
また,ゲーム性に直接影響する部分ではないが,オプションの「写真モード」と「フィルター」が追加されている。写真モードはいわゆる“フォトモード”だが,本作は一人称視点なので,プレイ中は死んだ場所で自分の死体を見ることでしか自分の姿は見られないのでなかなか新鮮だ。ポーズやカメラアングルを変えたり,出会ったクリーチャーを設置したりもできるので,いろいろと工夫のしがいがありそうだ。
フィルターは,プレイ画面にさまざまな画像効果を加えるもので,本作ではかなり思い切った設定が用意されている。この手の効果では定番のモノクロやインターレースのようなグラフィックスにできるほか,カートゥーン調になる「イラスト付き」や,1990年代の疑似3Dのようなグラフィックスになる「1996」などにも切り替えできる。とくに「1996」は,低解像度的な処理が上手く表現できているせいか,ぱっと見では別のゲームに見えてしまうほどだ。“単なるフィルター”で片付けてしまうには惜しいほどグラフィックスが変わるので,フィルターを切り替えて遊んでもらいたい。
個人的に一番嬉しかったのが,字幕(翻訳)のクオリティが改善されているところだ。PC版ではムービーの字幕が所々欠落していたり,タイミングが遅れて表示されることが度々あったが,今回プレイしたのPlayStation 4版では,その辺りの問題はほぼ見られなくなっていた。
本作では,キンドレッド・エアロスペース社のブラックっぷりや,エコの皮肉屋なコメントなどコメディ調の世界観を日本語で存分に楽しめるようになっているのは,朗報と言えるかもしれない。
PlayStation 4版をプレイして,PC版プレイ時に“惜しい”と思った部分が改善されており,完成度がより向上しているように感じられた。本作に興味はあったがハードウェアの関係で購入に踏み切れなかった人は,今回のPlayStation 4版の発売を機に,(主に雇用主のせいで)厳しくも楽しい惑星探査の旅に出てみてはどうだろうか。
"惑星" - Google ニュース
June 25, 2020 at 02:00PM
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あのブラックな惑星探査会社が再び。新モードや照準追従が追加されたPS4版「Journey to the Savage Planet」インプレッション - 4Gamer.net
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