
桜が見ごろを迎えた上野公園では「宴席禁止」の張り紙も(21日、東京都台東区)
暖冬で桜の開花が記録的に早まり、首都圏では21日には見ごろを迎えた。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各地で花見の自粛やイベント中止が相次いでおり、例年なら大勢の花見客でにぎわう桜の名所も人影はまばら。長引く社会不安で人々の間に「コロナ疲れ」も広がる中、自宅で楽しむ花見にも注目が集まっている。
「宴会は控えてください」。約1200本の桜がピンクに染まった上野恩賜公園(東京・台東)で21日朝、アナウンスが響いた。
昨年の花見シーズンの人出は358万人以上(上野観光連盟調べ)。例年なら出店が並んで花見客でごった返す時期だが、今年は人がまばらに歩く程度だ。「宴席禁止」の張り紙が目に付く園内ではブルーシートも見かけない。
家族3人全員マスク姿で歩いていた東京都北区のパート女性(53)は「中学生の息子が休校で家にいるだけなのがかわいそうで、少しでも花見にと思って人の少ない朝方に来た」と話す。「毎年宴会をするのが楽しみだったが、今回は10分散歩しただけ。天気が良くて、本当ならお花見日和なのに」と残念がる。
小学生の娘2人や友人家族と訪れた近所に住む主婦(43)は「いつもならこの時期は人が多くて近づきたくないけど、今年は空いてるからゆっくり桜を見られてよかった」と笑顔をみせた。

花は見ごろ迎えたが、例年に比べて混雑していない上野恩賜公園(21日、東京都台東区)
東京都心で観測史上最も早い3月14日に桜(ソメイヨシノ)が開花した今シーズンは、新型コロナの感染拡大が直撃した。東京都は都立公園などでの宴会自粛を呼びかけ、各地で花見イベントの中止や自粛要請が相次いでいる。
感染者が100人に達した名古屋市は、毎年約40万人が花見に訪れる鶴舞公園など市内5カ所で桜のライトアップを中止した。愛知県豊田市も12日から花見客が多い公園に宴会の自粛を求める看板を設置している。
大阪の春の風物詩「桜の通り抜け」も、戦後再開された1947年以来初めて中止が決まった。独立行政法人造幣局(大阪市)が毎年4月に1週間、敷地内の約560メートルの桜並木を一般公開し、昨年は約58万8千人が訪れていた。担当者は「ピーク時は身動きがとれないほどの人混み。感染が広がるリスクを懸念した」と説明する。
花見の自粛が広がる中、自宅で桜を楽しむ人も。東京都港区の生花店「hanane」では桜の枝と花瓶などを組み合わせた商品が18日までの10日間に約200セット売れた。当初想定の4倍の売れ行きで「自宅で桜を見ながらだんらんしたい」という個人客からの注文が多いという。
商品の桜はつぼみの状態で販売され、1~2日で開花した後、約1週間楽しめる。広報担当者は「自粛ばかりだと気分も落ち込む。家の中で気兼ねせず桜を満喫してほしい」と話す。
桜の名所を仮想現実(VR)技術で楽しめるサービスもある。気象情報会社、ウェザーニューズ(千葉市)は全国30カ所以上を特殊なカメラで撮影し、360度見渡せるスマートフォンアプリを公開している。同社の担当者は「今シーズンは前年の10倍近いアクセスがある」と驚いている。
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March 21, 2020 at 08:46AM
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桜見ごろも宴席禁止 新型コロナ影響、自宅で花見も - 日本経済新聞
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