弘前の雑居ビル「和徳センター」(弘前市和徳町)に2月24日、「ごはん屋 ままごせ」がオープンする。(弘前経済新聞)
【写真】カルボナーラ風にアレンジしたチャーハン「カルボチャーハン」
築約60年の同ビルにオープンする同店。店主の松本恭平さんは「和洋中が混在する家庭料理がコンセプト。ターゲットは、仕事帰りにお腹は空いたが家では食べたくないし気取ったところには行きたくない人」と話す。
松本さんは神奈川生まれでむつ・脇野沢育ち。弘前実業高校に進学し、卒業後は弘前の弁当店や「cafe TUBE LANE」(土手町)などで飲食店経験を積んだ。「当初起業は考えていなかったが、再就職先が見つからないため、一念発起で独立した」と笑顔を見せる。
店舗面積は約6坪。席数はカウンター席5席、小上がりテーブル席4席。店名の「ままごせ」は下北弁で「ご飯支度」。松本さんは「夜になると隣からカラオケの音などが漏れてくるが、それも含めて和徳センターの雰囲気を楽しんでもらえれば」と話す。
出店は昨年12月に決めたという松本さん。「看板は弟が作ってくれた。友人たちは背中を押してくれた。周囲の助けもあり準備に時間はそれほど要さなかった」と振り返る。「メニューは、自分が出されてうれしいものを提供する。汁物のお椀を大きくしたり、定食の小鉢は多めにしたりする」とも。
メニューは、和風パングラタン(900円)、そば茶のお茶漬け(400円)、根菜のザクキーマカレー(900円)、しょうが焼き定食(800円)、小鉢三種盛り(800円)など。黒板メニューは数量限定や週によって変える。下北半島出身を生かした「下北煮和え」(400円)などの小鉢メニューも用意。松本さんは「津軽とは違う下北の郷土料理を少しずつ出していきたい」と話す。ドリンクやアルコール、スイーツメニューも用意する。
松本さんが料理人を目指すようになったきっかけは中学生時代。「自分が作った夜食を父親が食べ、無口の父親が『もっとないのか』と声を掛けてきたことがうれしかった」と振り返る。「気難しい人や喧嘩をしている人でも笑顔にさせられるような料理を目指し、家庭料理のよさにあらためて気付いてもらえるような店にしたい」と意気込む。
営業時間は11時~21時。水曜定休。
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