ソウル市瑞草区蚕院洞で2017年からフライドチキン店を経営してきたAさん(40)は最近、近くの飲食店と「メニューを交換」している。Aさんは時給1万1000ウォン(約1020円)に上る人件費を減らすため、従業員を3人に制限し、3年間にわたって1日に10-12時間も働いてきた。注文が殺到する昼食時から夕方にかけてはブルートゥース・イヤホンを装着し、出前の電話を受け、鶏肉を直接揚げるほどに忙しい。その都度食事を作って食べるのは面倒で、かと言って毎回脂っこいフライドチキンで食事を済ませるわけにもいかなかった。このため、Aさんは近くのソルロンタン(牛骨スープ)専門店、白飯専門店(白米を主なメニューとした飲食店)など幾つかの飲食店とメニューを交換して食事に充てている。食事を交換することで出前料の3500ウォン(約320円)を負担する。
Aさんのように、近くの飲食店とメニューを交換しながら食事に充てる自営業者が増えている。人件費がかさんだことで、飲食店のオーナーたちの勤務時間が長くなり、別途に食事を作る時間が足りなくなったためだ。これに新種のコロナウイルスによる不況が重なったことで、食事代を減らすことを目的に、ランチの交換に乗り出す人々もいる。こうした需要が増え始めたことで、ランチ交換を仲介するスマートフォンのアプリまで登場した。
ソウル市東大門区でコプチャン(牛の小腸)専門店を運営するパクさん(33)は「パックォモゴ」というアプリを通じてメニューの交換を行っている。パクさんは「コロナウイルスがはやり始めて以降、売り上げが70%も減ってしまい、ご飯代でも浮かせてみようとの思いから始めてみた」という。同アプリに自分の位置と交換しようとするメニュー情報を掲載すると、交換を願う相手がメッセージを送信してくる。ここから交渉が始まる。相手から「カンジャンケジャン(カニのしょうゆ漬け)と交換したい」というメッセージが届き、パクさんがこれを承諾すると、出前代行に引き継がれ、食事を交換することができる。パクさんは「1日10時間以上も働くと、何かを作って食べたいという思いにはならない。他の店舗のメニューと交換したいと思うようになる」とし「自営業者同士で助け合おうとする趣旨が功を奏しているようだ」と笑みを浮かべる。
昨年行われた中小ベンチャー企業部(省に相当)の小規模商店オーナーを対象とした実態調査によると、小規模商店や自営業者は1日平均で10時間20分、月平均で25.5日も働いている。これをサラリーマンに換算すると、午前9時に出勤して午後7時20分に帰宅するのを週に6日も続けているわけだ。
同アプリを開発したイ・グァンヒさん(31)は、京畿道議政府市で1年6カ月にわたって三枚肉のデリバリーサービスを行っている自営業者だ。イさんは「不況にあえぐ自営業者たち同士が互いに助け合う文化が広がればと思う」と話した。
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