西友は2月26日、埼玉県ふじみ野市の「西友上福岡店」3階にプランツラボラトリー社「植物工場・リーフファーム」を共同で開設した。
上福岡店は1984年に開業、直近では2016年にリニューアルを実施。東武東上線「上福岡」駅東口徒歩2分の駅前立地で、駅前商圏でありながら、足元には住宅地を持つ総合スーパーとなっている。
ディベロップメントセンター本部不動産部の由佐奈穂子不動産部長は、「現在、テナントの力も借りながら大型店を活性化している。導入できる物販テナントが限られ、ネットが台頭する中で、実店舗のあり方を考えた。物販テナントに限らず、違う新たな来店動機付けができるテナントとして、プランツラボラトリーとのプロジェクトに至った」と植物工場を導入した狙いを説明した。
リーフファームの施設面積は148.76m2で、栽培品種はグリーンリーフで、種まきから35日間で野菜を育成する。歩留まりを含め1日あたり240株を収穫でき、年間で9万3440株のグリーンリーフを生産できる。開設当初は、区画面積の約半分のみを活用しており、将来的な増産を計画している。
毎朝9時に野菜を収穫し、午前中には上福岡店の店頭で販売する。1店で販売数量には限りがあることから、収穫した野菜は、上福岡店のほか、小手指店(所沢市)、西荻窪店(杉並区)、リヴィンオズ大泉店(練馬区)、リヴィン光が丘店(練馬区)の合計5店で販売する。
既存の西友の物流網を活用して野菜を他店舗へ運ぶため、物流コストはほとんどかからない。そのため、販売店舗は、上福岡店の近隣店舗ではなく、こだわりの野菜のニーズが高い店舗を選定したという。
グリーンリーフの販売価格は1株137円(本体)とした。岡山敏尚店長は、競合店のグリーンリーフは198円程度販売している。西友では158円程度で販売しているので、137円という価格は競争力のある価格帯だという。
リーフファームは、プランツラボラトリーが東京大学と共同で開発した屋内型農場システム「PUTFARM(プットファーム)」のシステムを活用している。今回、稼働型のパイプ式ハウスを活用するなどシステムを開発したことで、初期投資が従来型植物工場の2分の1程度に抑えられる。
上福岡店では、旧テナント区画をそのまま活用。一部、水回りの整備をしたが、床や天井照明、空調設備はそのまま活用している。
リーフファームは、プランツラボラトリーの施設と位置付けており、プランツラボラトリーの従業員が栽培、収穫、パッケージングまでを行う。パッケージングされた野菜は、店内で西友の青果部出荷される。
リーフファームには1台で120株を育成できるパイプ式ハウスを28台設置した。1日あたり2台を収穫するサイクルで野菜を栽培する。店内で販売する場合、物流コスト、倉庫代がかからず、低価格での販売が可能になる。現在は、毎日、収穫し、毎日、売り切るオペレーションを想定する。
店内栽培のため、天候に影響されず、1年を通じて一定の品質での安定供給ができる。また、屋内水耕栽培のため、通常の路地栽培と変わらない栄養価で無農薬の栽培を実現したという。
プットファームの技術は実用化された技術で、理論上は3.3m2といった狭小な面積からも導入ができる。プランツラボラトリーは、まず西友での安定的な運用を確立し、今後の展開につなげていきたいという。
■プランツラボラトリー
https://www.plantslaboratory.com/
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February 27, 2020 at 09:27AM
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