今年はいよいよ東京2020大会を控え、ますますインバウンド客が増える見込み。そんな中、日本食が海外で独自の進化を遂げて日本に上陸する「逆輸入グルメ」が新たなカテゴリとして注目を集めている。
逆輸入グルメが日本にやってくる意図は? 日本で流行るか? 具体的な逆輸入グルメの数々をホットペッパーグルメ外食総研の上席研究員、有木真理さんに聞いた。
「逆輸入グルメ」とは?
「逆輸入グルメ」とは、海外の外食店で展開されている“進化した日本食”が、日本に上陸したもの。
近年、日本食の料理や味、食文化にインスパイアされる海外シェフは多く、海外でも日本食グルメが多く展開されている。
有木さんによれば、日本食が海外で人気なのは主に次の3つの理由があるという。
1.健康な素材が多い
抹茶、お米、豆腐、発酵食品など。
2.スタイルが独特
会席料理などの繊細な盛り付け、ラーメン・鮨のようなカウンタースタイルなど。
3.だしなどの「うま味」が希少
だし文化は世界に数少ない。
伝統や常識にとらわれずに、海外で進化した日本食の組み合わせや盛り付けは、逆輸入グルメとして日本に上陸した後、従来の日本食とは違うものとして受け入れられつつあるという。
逆輸入グルメを日本で展開する理由
ところで、なぜ海外から日本へとわざわざ日本食を展開する必要があるのか。逆輸入グルメの理由は主に次の3つが考えられると、有木さんは話す。
1.海外店舗の日本人オーナーの「故郷で錦を飾りたい」思い
「日本人オーナーのエモーショナルな思いが起点となっているケースがあります。海外で発展した店舗を、故郷の日本でも展開したいという思いです。やはり『郷に錦を飾りたい』という思いはどこのシェフにもあるでしょう。これは国内外だけでなく、地方出身のシェフが都会で店を出して成功した後、故郷に店を出すのと一緒だと思います」
2.「日本食の繊細さ×海外の斬新さ」で差別化できる
「同業態の中でも差別化できるところも逆輸入グルメのポイント。日本料理は繊細ですが、一方で海外の人にはスタイルがわかりにくい、味が薄いなどといった印象もあるかと思います。海外で展開したことにより、その国の特徴や大胆さや斬新さが加わることで、日本に凱旋した際に、日本にはない特徴的なものとなります。例えば、逆輸入グルメの一つであるロサンゼルス発のハンバーガーレストラン『UMAMI BURGER(ウマミバーガー)』。日本にはハンバーガーショップはたくさんありますが、和にこだわったハンバーガーショップは他にないため、そこが差別化要素となります」
3.インバウンド集客を期待して
「3つめは、経営観点です。今後伸びるであろうインバウンド集客の狙いです。2030年には観光マーケットの半分がインバウンドになるといわれていますし、一定クラスの富裕層も訪日します。その方たち向けの店舗展開が意図されています。またインバウンドに対しては、2の差別化の観点でも売上拡大につながる可能性があるかと思います」
日本人に逆輸入グルメは受け入れられる?
ところで、日本人にとって逆輸入グルメは受け入れられる見込みはあるのだろうか?
「逆輸入グルメは、日本人にとってニッチです。大衆的というよりは、アリーリーアダプター、マイノリティ的存在。ファッションで言えば、パリコレ的存在に近しい存在かも知れません。2020年に大ブレイクすることは考えにくいですが、『日本食の繊細さ(見た目、だしのうま味等)』と『海外の斬新さ・大胆さ』を掛け合わせたネオ日本料理は、今後長い時間をかけて人気になっていくと予想します。また今後増えるであろう、外国人観光客や外国人移住者に人気となるのではないでしょうか」
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February 03, 2020 at 08:31AM
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