早ければ7日に出るかもしれない「緊急事態宣言」。街のお店の対応を取材しました。
週末、再び外出自粛要請が出た東京都内。普段は若者らでにぎわう東京・渋谷のスクランブル交差点も閑散としています。
7日にも緊急事態宣言が出される見通しとなり、都内のスーパーでは通常よりも3割増しのお客さんが来ているということです。店では感染対策として、アルコール消毒や買い物かごの消毒を行っています。また、客同士の接触をなくすように今後、状況によっては入場制限も考えているということです。
一方、都内に7店舗の店を構える酒店「はせがわ酒店」です。客層は飲食店などが利用する業務用と個人客が半々でしたが、外出自粛要請の影響で飲食店向けの販売が減ったといいます。緊急事態宣言後、店はどうなるのでしょうか
はせがわ酒店麻布十番店・大久保将啓さん：「（店が入っている）商業施設によっては、施設の営業方針に準ずる形になる。当店のような路面店の場合は、営業の規模を縮小するなどして営業」
また、店内の従業員を半分に減らし、客との接触を少なくするため、スタッフはレジ内から出ないようにするということです。店の来客数は減っていますが、家飲みの需要でインターネットでの販売が好調だといいます。緊急事態宣言後、他の業種の営業はどうなるのでしょうか。
緊急事態宣言が出たら近所の店が7日から開いているのかが気になると思います。ガイドラインを読み解いていくと、閉まる可能性があるのは理髪店やナイトクラブ、学習塾、体育館、質屋、映画館、百貨店などということになりそうです。お店に聞いてみても、各お店が非常に困惑している状況です。
そして、働くお父さんやお母さんにとって逼迫（ひっぱく）する問題なのが保育園や保育所がどうなるのかという点です。学校の休校は続きますが、都によりますと、1日に「感染の拡大によっては臨時休園を検討を」という国からの指示があったそうです。なので、緊急事態宣言が出た後も、この方針に大きな変更はないのではないか、という変更だったわけです。国の指示次第、さらに自治体の判断次第というところがありそうで、一律の答えというのは今は見えてきませんでした。
そして、各店舗も困惑しているようです。「ビックカメラ」や「ユニクロ」、そして、クリーニング店や携帯ショップ、百貨店、東京都にある公園にそれぞれ取材したところ、現在すべて「検討中」という返答でした。取材のなかでは、「制限の対象なのかも分からないし、いきなりあすからと言われてもすぐに対応できない」という声も聞かれました。
ただ、意外だったのが、銭湯は開いているということです。脱衣所など感染のリスクが高いように思いますが、営業します。その理由というのが、お風呂がない家庭などのために公衆衛生上、営業されるということです。営業時間短縮も検討していますが、逆にお客さんが密集してしまう危険性もありますので、対応は難しくなっています。
そして、営業すると決めたところは新たな対策を打つようです。まず、「コストコ」は、高齢者向けの特別営業を決定しています。65歳以上、または体が不自由な人が対象で、毎週火曜日の午前8時から午前9時45分に特別営業を行うということでした。そして、一部ドラッグストアでは開店前のマスクの行列を減らすために販売開始時間を日によって変更してみようという試みをするお店もあるようでした。
緊急事態宣言の中身が分からないことで、多くの業種に困惑が広がっているようです。
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April 06, 2020 at 06:00PM
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「緊急事態宣言」で店舗も困惑 あのお店はどうなる - テレビ朝日
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