公園遊びも気を使いつつ 家族連れ 子のストレス発散苦慮 - 信濃毎日新聞

　１９日は政府の緊急事態宣言の対象地域が全都道府県に拡大して初めて迎えた日曜日。県内の公園では人との距離に気を付けながら体を動かす家族連れの姿が見られた。対象地域が広がった１６日以降、県内では営業を停止する大型商業施設が増え、図書館、動物園、交流施設などの公的施設も軒並み休館に。「他に行くところがない」といった声も聞かれ、子どもたちのストレス発散の方法に苦慮する家族の姿が浮かんでいる。

　長野市の篠ノ井中央公園では、散歩やバドミントンを楽しむ親子の姿があった。「公園の他に行くところがない」。妻と２人の子どもと訪れた同市の会社員海沼貞則さん（４１）は、沈んだ声で話す。この週末は外出を控えていたが、子どもたちと体を動かしたい―と立ち寄った。

　感染拡大の終息が見えない状況に、海沼さんは「本当に困る。どこにも出掛けられず、近場を散歩するだけになるかもしれない」と嘆いた。

　松本市のアルプス公園では、マスク姿で追いかけっこをしたり、間隔を空けて芝生に広げたシートの上で飲食したりする家族連れが多く見られた。

　夫と子ども２人と来た同市の自営業宮城幸織（さおり）さん（３８）は「子どもは家にずっとはいられない。買い物か公園しか連れて行く場所がない」。夫と長男と訪れた同市の主婦三宅睦美さん（３７）は「（まだ行ったことがない）公園を開拓していきたい」と話した。

　子どもたちを遊ばせつつ、保護者は公園での感染リスクにも気を使う。長野市の南長野運動公園で小学生の娘とボール遊びをしていた会社員滝沢晃司さん（４３）＝長野市＝は「屋外とはいえ、どこで感染するかわからない」と注意していた。

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　休校や外出自粛を背景に、県内のスーパー各店は１９日、買い物客で混み合った。長野市の食品スーパーは売り上げが上昇傾向。この日も一時、会計を待つ長い列ができた。

　４人家族の会社員池田佑介さん（３８）は、休校中の子どもに食べさせる弁当用に、冷凍食品を多く購入した。店には乾麺やレトルト食品が品薄気味だったが、品ぞろえは十分で「食べ物が手に入らない事態は起きそうにない」と安心した様子。「普段通り、食べきれる分だけ買うように心掛けた」と話した。

　長野市若里のファストフード店では、昼時にドライブスルーを利用する車が２０台近く並んだ。順番を待つ同市内の４０代女性は「いっぱい並んでいるからどうしようかと思ったけど、子どもが食べたいというから…」と話していた。

（4月20日）

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April 20, 2020 at 07:10AM
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