公園など都市のオープンスペースのサステナブルな利活用について考えていくシリーズ「公園が変わる! 街が変わる!」。第11回から3回にわたって、公園と地域をつなぎ、公園における市民の活動をサポートする「パークコーディネーター」の役割について解説していきます。
前回(第11回)は、そもそも「パークコーディネーター」とはどんな存在で、公園の運営においてどのような役割を果たしているのか、いくつかの事例を通して紹介しました。第12回となる今回は、東京都内の多くの公園にパークコーディネーターを派遣しているNPO birthの佐藤留美事務局長が、パークコーディネーターが市民とともに企画をつくり上げていくプロセスを紹介します。
パークコーディネーターが公園づくりを考える際、まず着手するのが公園と地域のポテンシャルを掘り起こすことです。それぞれの公園には特性があり、それは地域の特性と相互に関連し合っています。この「公園の特性」と「地域の特性」の2つを把握することで、公園づくりの方向性が明確になり、地域の様々な力を公園に呼び込みやすくなります。
公園の特性としては、立地や面積、設置目的、施設の種類、自然環境、利用者の属性、ボランティア活動などがあります。地域の特性としては、公園を取り巻く土地利用、学校などの施設の有無、アクセス、ステークホルダーの種類などがあります。公園と地域のポテンシャル(潜在力)を、産官学民、多様なパートナーとともに引き出すことで、公園のオリジナリティー(個性)が際立ち、公園づくりの方向性が見えてきます。
公園がパートナーを求めていることを発信する
パークコーディネーターが次にすべきことは、これらのポテンシャルをともに引き出してくれるパートナーを集めることです。しかし大抵の場合、市民は自分が主体的に公園づくりに関われるとは思っていません。公園は「ルールばかり多くて」「自由度が低くて」、自分が関わるには「ハードルが高い」場所だと思われているのです。ですから、公園を変える第一歩は、市民自身に、「公園に関わるのは難しいことではなく、楽しいことなのだ」と気づいてもらうことです。
そのためには、市民も公園管理者側も、双方が意識を変えることが大切です。一方的に苦情を届ける/受ける、という関係ではなく、公園についてともに考え、ともに実践するパートナーとして認識し合うのです。
公園管理者が、公園づくりの方向性を打ち出し、パートナーを求めていることを内外に示していくことで、状況は改善されていきます。公園側の考えや姿勢を、公園のパンフレットやホームページ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)など様々な媒体を活用し、積極的に発信していきます。
また、市民主体のワークショップやボランティア体験など、市民が気軽に公園づくりのパートナーとして参加できる「取っ掛かり」をつくることはとても効果的です。公園スタッフと市民がたびたび顔を合わせることで、お互いに話しやすい関係づくりができて、新たなプロジェクトが生まれやすくなります。
"公園" - Google ニュース
April 27, 2020 at 04:02AM
https://ift.tt/2y0uDAt
第12回 パークコーディネーター ~新たな公園マネジメントの担い手~(2) - DIGITALIST
"公園" - Google ニュース
https://ift.tt/30fwXxd
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "第12回 パークコーディネーター ~新たな公園マネジメントの担い手~(2) - DIGITALIST"
Post a Comment