「Subnautica」はUnknown Worlds Entertainmentが開発した海中サバイバルゲームだ。2014年にSteamでアーリーアクセスが始まり,2018年にPC版が正式リリースされ,好評を博した。超大型宇宙船・オーロラ号の突然の墜落により,脱出ポッドで未知の海洋惑星に投げ出された主人公は,手探り状態でのサバイバルを余儀なくされる。
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海に浮かぶ脱出ポッドを最初の拠点として,海中を探索して資源を漁っていくわけだが,本作はゲーム内でマップが確認できず,方角すら分からない。海中には,見たこともない奇妙な生物ばかり。やるべきことをチュートリアルで丁寧に教えてくれるわけでもなく,プレイ開始直後は何をすればいいのか分からず,戸惑う人も多いのではないかと思う。
しかし,理解してからは,とことん面白いゲームへと変貌する。その魅力をお伝えするべく,本稿ではプレイレポートをお届けしたい。購入する予定の人も,どんなゲームなのかがよく分からず購入を迷っている人も,参考に読んでもらえれば幸いだ。
最初の目的は“手探り感”を楽しむこと
未知の惑星に翻弄されながら,とにかく生きろ!
ゲームは,オーロラ号から射出されて海に着水した脱出ポッド内から始まる。ポッド内は火災が発生しており,まずは消化器で火を消さなければならない。
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なんとか火を消し止めたものの,脱出ポッドの設備の1つである通信機は故障しており,「リペアツール」とやらがないと修理できない様子。ゲーム開始直後で使える設備は,アイテムを収納しておく「ストレージ」と「医療用キット製造機」,そして「ファブリケーター」の3つだ。この脱出ポッド内は最初の拠点であり,序盤では唯一の安らげる空間となる。
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脱出ポッドの外に出てみると,そこには果てしない大海原が広がり,オーロラ号が無残な姿で煙を上げているのが見える。
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オーロラ号はどう見ても修理できそうにないレベルの損傷だし,「どうしよう……」と途方に暮れてしまうところだが,ゲーム的には,ここからはまったくの自由となる。「これをしろ」という絶対的な目的が提示されるわけではなく,「何ができるのか」を模索すること自体が最初の目的だと言える。
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とりあえず,海に潜ってみると……
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まるでスキューバダイビングを楽しんでいるかのような美しい光景だが,泳いでいるのは見たこともない奇妙な生物だし,時折,何かの鳴き声も響いてきて,恐ろしい。とりあえず,泳いでいる魚(?)は近くにきたときを狙えば,素手で掴むことができた。
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ファブリケーターを使えば,この生物を調理して食料にすることができる。サバイバル生活で重要なことといえば,飲料水と食料の確保だが,その点は本作も例外ではない。脱出ポッドのストレージ内には「ろ過した水」のボトルが2本と,食料である「栄養ブロック」が2つ入っているが,それ以降は自給自足する必要がある。
海に潜ればヘンテコな魚がフヨフヨと泳いでいるので,食料問題はそこまで深刻ではない。ただ,焼いて調理した魚は時間経過で少しずつ腐っていくため,「とりあえず作りまくってストックしておく」ということができない。塩漬け調理すると長持ちするようだが,そのためには「塩」が必要となる。
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一方,水問題はちょっと深刻だ。ファブリケーターを見れば,現在作れる物とその材料を確認することができるのだが,「ろ過した水」の材料は不明で,「消毒した水を作るには「漂白剤」が必要と表示される。そして,漂白剤を作るには「塩」と「コーラルチューブのサンプル」が必要だ。近辺の海中を少し遠出すると,塩はなんとか見つかったが,「コーラルチューブのサンプル」が謎だった。コーラルチューブ自体は海底にたくさんあるが,「サンプルって何だ?」と行き詰まる。
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ひとまず,水問題は棚上げして,ファブリケーターで作れそうなアイテムを片っ端から作ってみることにする。そのためには海中を探索して素材を集めなければならないのだが,探索していると気になってくるのが,呼吸制限だ。初期状態では,海中で45秒間しか呼吸がもたない。45秒ごとに海面に出る必要があるので,あまり深く潜っていると危険だし,探索効率も悪い。
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ファブリケーターを見てみると「標準酸素ボンベ」というのがあるので,これを作って装備すると,75秒まで潜れるようになった。たった30秒の延長だが,段違いの長さに感じる。
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材料となる「チタニウム」は,石灰岩を見つけて砕いてもいいが,「金属くず」を見つけると,これ1つでチタニウム4つに加工できる。チタニウムの用途は広いので,金属くずを見つけたら積極的に持ち帰りたい。ただし,アイテム欄で占めるスペースが4マスと巨大なので,大量に持ち運ぶことはできないのだが。
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金属くずは,探せば結構な数が落ちている。これらや他の素材を拾い集めていると,脱出ポッドのストレージもアッという間に満杯になってしまう。そこで出番となるのが「ロッカー」だ。
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また,海底から伸びる海草に黄色く光る「クリープバインの種」からは「シリコンゴム」が作れた。シリコンゴムとチタニウムで「サバイバルナイフ」を作ることが可能だ。初めての武器に興奮して,触るものみな傷つける勢いで振り回していたら,コーラルチューブにナイフが当たり,偶然,「コーラルチューブのサンプル」を入手。「ノ,ノーヒントすぎる!」と驚愕した。
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しばらく探索していると,時間が経過して,やがて夜になる。夜の海は怖い。「暗くて見えない」というのは,やはり人の根源的な恐怖だ。夜間は脱出ポッドでジッとしていてもいいが,ファブリケーターで「フラッシュライト」を作れば,夜間でも探索が可能になる。
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ちなみに,喉の渇きや飢えを放置するとプレイヤーは死んでしまい,その際,所持アイテムをロストしてしまうことがある。ただ,復活時には渇きや飢えが多少回復するので,水や食料が不足してどうにもならない場合は,ストレージやロッカーに所持アイテムを詰め込み,思い切って天に召されるのも手だ。
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海中サバイバルも順調ではあったが,筆者の場合,冒頭で触れたポッドの通信機を直すための「リペアツール」がなかなか作れないでいた。材料の「ケイブサルファー」が見つからないのだ。まだまだ遠くまで探索しないといけないのかなぁ……と思っていたら,比較的近くにある赤い花みたいなものに近付いたときに,これまた偶然に発見し入手できた。この赤い花の付近には突然爆発する生物がいて,序盤で手痛い目に遭ってからは敬遠していた場所だったのだ……。
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リペアツールの製作により,脱出ポッド内の故障した機器を修理。無線機も直り,薄暗かった脱出ポッド内も明るくなった。これでより落ち着ける空間に!
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無線機が修理できると,一定時間ごとに新たな通信を受信する。それは自分と同じくオーロラ号から脱出ポッドで逃れた仲間からの救難信号であったり,オーロラ号の救難信号を受信して,こちらへ助けに向かってくれている別の宇宙船からだったりと,内容もさまざまだ。ほかの脱出ポッドの中には,随分と水深の深い所にいってしまったものもあり,水圧の関係ですぐには助けに行けないものもある。
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この無線機による通信は,本作のメインストーリーといえる部分だ。一定時間ごとに新たな通信が受信できるが,救難信号を受けても,すぐに向かわなくてはいけないということはない。
極端な話,通信を完全に無視して行動範囲を広げていき,どんどん新たなアイテムを作ることを楽しんでもいい。実際,筆者は「ケイブサルファー,見つからないな……」と長時間さまよっていたので,リペアツールを作るのがだいぶ遅かった。ストーリーそっちのけで,いきなり自由に動き回れることも本作の魅力ともいえる。
海中生活のさらなる安定を目指して……
スキャナー&ビルダーで夢の海中拠点建設!
最初は何をどうすればいいのか,とにかく不安だらけだったが,酸素ボンベをさらに強化して長く潜れるようになり,水や食料も安定して確保できるようになってきたので,いよいよ遠方にも足を伸ばしていきたいところ。そのお供として,「スキャナー」は作っておきたい。
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スキャナーは,この惑星の生物や残骸をスキャンすることで新たな情報が得られる装置で,スキャン対象によっては,作れる物が増えたりもする。1つだけではなく,2つ3つとスキャンしていくことで初めて作れるようになる物もあり,今後の冒険には必須の装置と言える。探索の際は,海底に転がっている残骸には目を光らせておきたい。
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海底に転がっている物をいろいろとスキャンしていると,イスやら机やら,スナック自販機やら,気になる物が作れるようになっていく。これらを作って設置するには,脱出ポッドではない海底基地を作る必要がある。そのために必要なのが「ビルダー」だ。これがあれば,海底に建造物を作ることができる。
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しかし,ビルダーの製作には「金」が1つと,「銀鉱石」が2つ必要で,これがなかなか見つからない。海中の岩肌には,たまに石灰石によく似た「砂岩」があるのだが,金と銀鉱石は,これらを砕くことで手に入る。
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無事にビルダーを作れたら,いよいよ基地作りだ。最初は作れるパーツも限られているので,筆者はとりあえず「I型通路モジュール」を設置した。これに「ハッチ」を付けることで,中に入れる。
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海中拠点はそのままだと電力がなく,海中と同様,酸素が徐々になくなってしまう。電力を発生させる装置もいろいろあるが,とりあえずお手軽な「ソーラーパネル」を付けておけば,酸素がある状態にできる。これで一応の海底基地が完成だ。材料さえあれば,ファブリケーターや通信機も作って設置できるので,脱出ポッドに戻らなくてもよくなるだろう。
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さて,そんな感じで探索範囲も順調に広がってきた頃,筆者はある物を発見する。
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完全な水の惑星だと思っていたので,「陸地,あるんかい!」と衝撃を受ける。この陸地には,以前にも誰かが住んでいた痕跡を見つけることができる。なんか急にワクワクしてきた……!
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こうした陸地の発見による驚きなどもゲーム体験の一部であり,伏せておこうかと迷ったのだが,ここでスキャンできる物があまりにも貴重すぎるのだ。人によってはゲームのモチベーションに関わってくると思うので,紹介させてほしい。
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まず,「マーブルメロン」や「チャイニーズポテト」,そして,それを植えるプランター。ビルダーでプランターを作って種を植えると,海中拠点内でマーブルメロンとチャイニーズポテトが栽培できるようになる。結構早い時間で育って,複数の実がなるので,いくつかは食べて,1つ残してそれをまた植えておくことで,食料問題がほぼ解決する(飲料水は要るけど)。
もうひとつは,「多目的ルーム」だ。これは海中拠点を作るにあたって基本となる部屋で,これがないと拠点作りは始まらないだろうというレベルの一品。横に並べて通路で繋げるもよし,縦に重ねるもよし。
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なお,拠点には強度があり,ガラス窓を多用しすぎると強度が弱まり,時間経過で拠点にダメージを受けてしまう。その状態で放置していると壁に亀裂が入って,拠点内が浸水する事態も……。
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強度は,拠点内に隔壁や補強材を使うことで高められる。見た目と強度のバランスに気をつけながら,自分なりの海中拠点作りを楽しんでほしい。
海洋サバイバルの傑作。海はどこまでも美しく,そして少し怖い
酸素ボンベを強化し,放射能に耐えるスーツも作り,海中に拠点も構えた。ゲーム序盤の不安はもうなくなり,自信を持って探索……していても,唐突に「オオオォォォン……」と海中に響き渡る生物の声は,いつ聞いてもビクッとしてしまう。鳴き声というよりは,笑い声にしか聞こえないものもある。
一体どんな生物が同じ海中にいるのか,また,それがどのくらいの距離にいるのかも分からない。基本的に脱出ポッド付近の海中は安全なはずだが,それでも怖い。「自分の近辺に差し迫った危機がないにもかかわらず怖い」というのは,ホラーゲームでも,なかなか体験できない。「サバイバル・ホラー」という単語はゲームでよく聞くが,本作こそ,まさに「サバイバル・ホラー」の名がふさわしいと言える。
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実際にプレイして思ったのは,本当の面白さが実感できるのはゲーム中盤あたりからではないかということだ。
序盤はとにかく,作りたい物に必要な材料が「どこで取れるのか」が分からない。手当たり次第に探索しようにも,呼吸制限によって,あまり深い場所に行くと危険だ。そのため,とりあえず脱出ポッドの周囲の海中をウロウロして,取れる物を取りまくるしかない。結果,物があふれ,海中にロッカーをいっぱい沈めても,ゲーム的には特に何も進んではおらず,「うーん……?」となってしまう人もいるのではないかと思う。
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だが,キーとなる金や銀がいくつか入手できると,急激に面白くなってくる。特に,ビルダーによる海中建築についてはゲーム内で説明されるわけではないので,ビルダーの材料がなかなか集まらないと,建築要素を知る前に挫折してしまう人がいてもおかしくないのではないかと感じる。
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マップがないこともそうだが,このゲームは開発意図として,あえて各要素の詳細な説明が省かれている。それは未知の惑星におけるリアルなサバイバル感や,発見の喜び,ワクワク感などをもたらしてくれる反面,人によっては「何をどうすればいいのか分からない」ということにもなりかねない。
「そんな人のために!」という狙いだろう。パッケージ版の初回特典には「初心者必携サバイバルガイド」が付属する。おそらく序盤のつまづきを解決して,道筋を示してくれるだろう。
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序盤からその姿だけは見えているオーロラ号だが,内部の探索をするには,さまざまなアイテムを揃える必要がある。オーロラ号から漏れ出す放射能に耐えられるスーツや,障害物を退けることができる特殊な装置,開かないドアを焼き切るレーザーカッター。これらを作るには,各地に散らばる残骸のスキャンが欠かせない。
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しかも,オーロラ号内部への侵入は,このゲームの最終目的ではない。「Subnautica」の世界には,本稿で紹介した以外にもまだまだ作れる物があり,多くの謎も隠されている。果たして,自分のほかも生存者はいるのか。水圧の関係上,生身では潜ることができない水深にはどんな生物が潜んでいるのか。筆者は,しばらくサブノーティカ休暇が欲しいくらいにハマッたので,気になっている人は,このPS4日本語版の発売を機に触れてみてほしい。
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March 19, 2020 at 10:17AM
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