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ボリューム満点で評判! 柳ケ瀬に天ぷら専門店を出した理由 - 岐阜新聞

 岐阜市の柳ケ瀬商店街にある天ぷら専門店「柳ケ瀬天ぷらクラブ」が19日、オープン4年目に入る。商店街の魅力に引かれた岐阜県外出身の夫婦が切り盛りし、店内はリピーターや地域住民でにぎわう。2人は「感謝を忘れず、商店街のにぎわいづくりに少しでも貢献したい」と思いを語る。

 どんぶりからはみ出る長さ約30センチの穴子。野菜は県産が中心で単品100円から。「なるべく安くして、お客さんに喜んでもらいたい」と店長の田中雅子さん(61)=岐阜市川部=と夫信志さん(62)は笑みを浮かべる。

 雅子さんは愛知県大府市、信志さんは浜松市で生まれた。介護施設や卸売会社などで働き、子育てが終わって「定年」が迫っていた2人。「何か新しいことに取り組みたい」と考えていた雅子さんが、たまたま訪れた柳ケ瀬商店街で人生の転機を迎えた。

◆「岐阜市にこんな楽しい場所が」

 雅子さんが目にしたのは定期市「サンデービルヂングマーケット」。個性的な店舗が並び、若い人が詰めかける様子に「こんなにも楽しく、人が集まる場所が岐阜市にあるとは知らなかった」と驚いた。

 当時、雅子さんは飲食店で修業していた。「この一帯でお店を出せば、もっと人が訪れるのでは」。劇場通りで空き店舗を見つけ、2017年に天ぷら専門店を開いた。

 飲食店経営は全くの素人だった2人。岐阜市から3年間にわたる家賃補助を受け、岐阜商工会議所からはメニュー紹介で目を引くポップの作り方や写真撮影の方法などを学んだ。

 近隣の店舗からは平日の客層についてのアドバイスをもらい、ランチ時には市職員や会社員の男性客が多いことから量を増やした。ボリューム満点の天丼や定食に加え、家庭的な雰囲気の内装も評判を呼び、少しずつ客が定着。信志さんも日曜日だけだった店の手伝いを毎日にし、経営を軌道に乗せた。信志さんは「よそ者の自分たちを親身になって支えてくれる人たちのおかげで、お店を開くのが楽しい」と充実感を口にする。

 「面白くて個性的な店が集まる雰囲気になった」と雅子さんは感じている。少しずつ若い人が訪れ、より魅力的な店が目立つようになってきた。「イベントがない日にも、もっと家族連れでにぎわう商店街にしたい。これからも元気で店を続けていく」。明るい笑顔ともてなしで、2人は今日も厨房(ちゅうぼう)に立つ。

【記者のひと言】

 柳ケ瀬商店街のかつてのにぎわいを2人は知らない。知っている人は昔と今を比べがちだが「体感していないからこそ、冷静に今を見つめることができた」と語る姿が印象的だった。2人の言葉や熱意から、柳ケ瀬には多くの魅力があり、未来に向けてさらに生み出していくべきものだと気付かされた。長く、そして明るく店を続けられるよう、その思いに応えていきたい。


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March 12, 2020 at 06:58AM
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