飲食業界の情報発信といえば、FacebookやInstagram、TwitterなどのSNSが定番だが、最近は「note」を使ってお店のこだわりや経営について発信する飲食店経営者も増えつつある。そこで今回は、話題となっている「note」の特徴や注目アカウントをピックアップして紹介する。
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「note」とはどのようなサービスか
「note」は、株式会社ピースオブケイクが2014年にサービスを開始した作品配信サイト。ユーザーは文章や写真をはじめ、音声、動画などを投稿することができる。2019年9月には、月間アクティブユーザー数が2,000万人を突破し、今後もさらに利用者は増加することが予想される。
「note」はさまざまな分野のクリエイターと読者をつなぐサービスであることから、コンテンツを売買できるという点が、ほかにはない大きな特徴。作成した記事はSNSや従来のブログサービスのように無料で公開できるのはもちろん、100円~10,000円の価格をつけて販売することもできる。投げ銭的にユーザーが任意の金額を設定して、クリエイターを支援できる機能も面白い。複数の記事をまとめるマガジン機能を使えば、マガジンごとに販売することも可能だ。
さらに2020年2月には、月額課金のコミュニティを作成できる「サークル」機能もリリースされた。サークルに参加してくれたメンバーだけに、何らかの特典を設けることができるなど、ファンユーザーとの交流の場として活用できる。
メーカーや店舗のオリジナリティを感じる「note」5選
では、実際にどのような形で「note」は活用されているのだろうか。いくつか紹介していきたい。
■キリンビール
大手飲料事業会社であるキリンビールでは、ファンと「これからの乾杯を考える場」として、2019年4月から公式アカウントの投稿を開始。キリンラガービールに合う「おとも」を紹介するほか、ビール造りの裏側を垣間見られる社員のインタビュー記事などを掲載している。
また、「#社会人1年目の私へ」「#あの夏に乾杯」といったお題に沿った文章をユーザーから募集する、投稿コンテストも実施。累計で7,000件以上の応募が集まるなど、大きな盛り上がりを見せているほか、2019年末にはInstagramと連携したコンテストも実施するなど、新しい取り組みも行われている。
キリンビール 公式 note
■sio
代々木上原のレストラン『sio』などの運営会社による「note」。店舗で働くスタッフたちを取材したシリーズ記事「sioのつくりかた」は、インタビューを通して、料理人たちのルーツや人柄などを知ることができる。同業者にとっても、興味深い内容だろう。
また「鳥羽周作 『sio』オーナーシェフ」というシェフ名義のアカウントも。こちらでは料理や店づくりに対する考え、料理人としての思いなどが綴られている。2020年2月時点での投稿はまだ少ないが、今後もチェックしていきたい「note」だ。
sio 公式note
sio 鳥羽周作シェフ note
■川野優馬/LIGHT UP COFFEE
吉祥寺にある自家焙煎コーヒーショップ『LIGHT UP COFFEE』の代表・川野優馬氏のアカウント。起業にまつわる思いやコーヒー用語の説明、美味しいアイスコーヒーの淹れ方など、コーヒーにまつわる様々な話題を投稿している。川野氏のコーヒーに対する思いを垣間見れる文章はもちろんだが、記事中にはところどころ写真が挟まれており、視覚的にも楽しめる内容となっている。
LIGHT UP COFFEE 川野優馬 note
■西尾 修平 - HiO ICE CREAM
自由が丘にあるアイスクリーム工房『HiO ICE CREAM』を手掛ける西尾修平氏の「note」。アイスクリーム工房を始めた理由や原材料の産地を訪れた話題を投稿している。
2019年12月の投稿では、ピスタチオアイスクリームをつくるまでの経緯やピスタチオ農園について紹介。アイスクリームに対するこだわりを伝える内容になっており、読んでいるだけで濃厚なピスタチオアイスクリームが食べたくなってくる。これは集客にも大きな影響をもたらしそうだ。
HiO ICE CREAM 西尾修平 note
■内山道広 / 1 ROOM COFFEE
東京の板橋区中板橋にあるカフェ『1 ROOM COFFEE』の店主・内山道広氏の「note」。人件費やワンオペ問題など、飲食店経営者が悩みがちな話題をテーマにしているのが特徴で、有料コンテンツとして売上実績などを掲載したオープン当初のお金の話も投稿している。店舗物件の選び方や座席の考え方など、これから飲食店経営を始めたい人にとって参考になる内容も多い。
1 ROOM COFFEE 内山道広 note
飲食店関係者が公開している「note」には、お店の直接的なアピールというより、店主のこだわりや日々のエピソードなどを紹介する記事が多く見受けられる。行間に店主の人柄や店の雰囲気を感じることができるうえ、ちょっとしたオフレコ感もあり、読者としては純粋に面白い。また、商品や店ができあがるまでのストーリーは人の心を動かしやすく、地道な集客にもつながりそうだ。さまざまな可能性をもつ「note」を上手く活用して、店の顧客獲得に役立ててはいかがだろうか。
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