「デカ盛り」を喜ぶ日本人
少食か大食か、どちらかと問われれば私は大食の部類に入る。どんなに洒落たおいしい店でも、出された皿の上に料理がちょっとしかのっていないと、もの足りなさを感じてしまう。「さあさあ、お腹いっぱい食べてね」といわんばかりの盛りっぷりのいい店が好きである。
そんな食いしん坊の私だが、昨今「それはさすがに……」と引いてしまう店が目につくようになった。いわゆる「デカ盛り」「メガ盛り」をウリ文句にする店である。
具がタワーのように積まれた丼、これでもかとクリームとフルーツで飾り立てたパンケーキ。一食の適量をはるかに凌駕している。
記憶に残っているのは、ローストビーフ丼のブームだ。街で長蛇の列を見て、なんだろうと思ったら、赤々としたローストビーフがうずたかく盛られた丼の写真が目に飛び込んできた。「肉をお腹いっぱい食べたい!」という人々の欲望を剥きだしにしたような生々しいビジュアルに、私は正直、食指が動かなかった。
ローストビーフ丼のブームが起きたのは、2015年頃のこと。神戸発祥の肉料理店「レッドロック」が、2014年に東京へ進出したのを機に、次々と似たような店が登場した。
それから5年あまり。常軌を逸した量のメニューで耳目を集めようとする飲食店は後を絶たない。その現象には、メディアも大いに貢献している。
テレビのバラエティ番組では、「デカ盛り」メニューにタレントたちが「無理~!」などとはしゃぎながら挑戦する。ネットではデカ盛りや、用意した膨大な食べものを平らげるさまを延々と映し出す「大食いYouTuber」が人気だ。
フードロスが社会問題になり、廃棄する食品をできるだけ減らそうという取り組みが進む一方で、人々は洗面器みたいな大皿に盛られた料理に喜んでいる。いったいこれはどういうことなんだろう。
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January 29, 2020 at 03:02AM
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私が飲食店の「デカ盛りブーム」にドン引きしてしまう理由 - 現代ビジネス
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