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屋台の雰囲気が楽しい 博多グルメ味わう怪物店、東京・日本橋に出現(NIKKEI STYLE) - Yahoo!ニュース

福岡・博多エリアで開業している飲食店オーナーに「どこか他にもいいお店はない」と聞くと、かなりの確率で名前が挙がるのが「COMATSU(コマツ)」グループの店だ。2011年に大名店を開業して以来、福岡市内に9店舗を出店。どの店も盛況というまさに地方の怪物店だ。
業態は店舗ごとに若干の違うが、基本的に食事が楽しめるカジュアルダイニングであり、本気の飲みにも対応する洋風居酒屋でもある。筆者は「おしゃれで使いやすく、接客がすこぶる良い店」と認識している。ただ、おしゃれと言っても、“圧が強い”疲れそうな店舗ではなく、ウッディーでナチュラリー。思わず長居したくなるデザインと雰囲気のある店だ。
コマツがついに東京に進出した。5月にJR神田駅近くにコマツ神田西口商店街を開業。9月には東京・日本橋の商業施設「コレド室町テラス」に博多ニューコマツがオープンした。今回は後者を紹介する。
博多ニューコマツは66平方メートルの店舗ながら、月商は1千万円を超えており、右肩上がりだ。福岡の店と比べて日本橋の店はかなり雰囲気が違う。居心地のよさは変らないが、店舗デザインはカウンターと茶の間が融合したような不思議でモダンな空間だ。
料理は博多の新名物「博多鶏皮串山椒(さんしょ)ブラックペッパー」(1本税別165円)や「博多 明太子(めんたいこ)とチーズのアヒージョ」(同680円)など、博多色を前面に打ち出している。どの料理もコマツならではのアレンジがされており、ついついグラスが空いてしまった。
ただ、メニューのラインアップは福岡の店を知る筆者にとっては驚きだった。福岡のコマツは本格的な釜焼きピザやパスタなどをスタイリッシュに提供していたので、「博多メシ推し」なのは意外だった。これについて松村宗孝社長は「せっかくの東京進出なので、博多の屋台的な雰囲気を感じてもらおうとおもってアレンジした」という。
コマツと言えば接客の妙。一人でもグループでも、適度な間合いを取りながら、気遣う積極的な接客スタイルは健在だ。自然と話したくなるスタッフを福岡の店から“出向”させ、適所に配しているのもさすがだ。
しかし、いくらスタッフの接客がうまくても、会話のきっかけは必要。きっかけの一つはドリンクメニューにある。
ドリンクは芋焼酎を使ったサワーやワイン、ハイボールが中心。中にはどれも、シュワッちんぐ(壱岐の焼酎ちんぐのソーダ割り、同500円)など、目に留まるメニュー名だ。「ゆうじろうが愛した日本橋」(同880円)は、金魚鉢より大きなブランデーグラスに、ブランデーベースのカクテルを注いで提供。まさにインスタ向きのメニューだ。
こうしたお客の興味をひくメニューがあれば「これは何」と客側から話してくるだろう。こうしたやりとりが、スタッフとの会話のきっかけになっているようだ。
飲食店がひしめく博多エリアはまさに激戦区。ここ数年で勝ち抜いた店舗が東京に進出してきている。とりわけ博多ニューコマツは、現地の雰囲気を上手に移植できていると感じた。博多の飲み屋街が懐かしくなったら、きっと足が向くだろう。
(フードジャーナリスト 鈴木桂水)
鈴木桂水(すずき・けいすい)フードジャーナリスト・食材プロデューサー。美味しいお店から繁盛店まで、飲食業界を幅広く取材。“美味しい料理のその前”が知りたくて、一次生産者へ興味が尽きず産地巡りの日々。取材で出会った産品の販路アドバイスも行う。

[日経MJ 2019年12月13日付]

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December 26, 2019 at 03:12PM
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